在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

がん緩和ケア医療を科学する31

自身は医師を志すきっかけが東洋医学であり、漢方に対する思い入れと畏敬は未だにあります。そしてお世話になった先生も元々脳外科医であり、医師になった後も御縁のある先生でした。

現在でも様々な場面で漢方を用いますが、時に精神症状への漢方処方は有効と考えています。

漢方の良いところは

依存性が少ない⇔抗精神病薬には依存性がある

です。

また漢方の悪いところは

効能が発現まで時間がかかる⇔抗精神病薬は即効性がある

です。

漢方の処方はオーダーメイド(舌診、脈診)であり

実証:体力の充実している人

虚症:あまりの充実していない人

などの判断が必要です。

具体的な処方としては下記を頻用します

1.半夏厚湯
焦燥感、イライラ→漢方の精神安定剤
※不安感で喉が詰まる感じ、圧迫される感じ、上部消化管症状(機能性ディスペシア)

2.加味逍遥散
女性の更年期障害、身体が虚弱で疲れやすくイライラ、不安感、肩こり・めまい・不眠

3.加味帰脾湯
不安や落ち込みが強く、不眠症状がある

4.抑肝散
イライラしている、興奮している
認知症患者さんの不穏や興奮症状に使用

ただし

※不安が非常に強い人、うつなどの明らかな精神疾患の病状では抗精神病薬を使用します

という点が重要です

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終末期の精神症状への対処法

#在宅医療医に必要な緩和ケア治療に関する知識

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