在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

2024-02-03から1日間の記事一覧

イレウスの腹痛から救出!在宅医療で腹水の診断と治療法を紹介 #イレウス #腹痛 #在宅医療

消化器がんに限らず、婦人科、泌尿器科がんなど幅広く腹水貯留は生じます ただしがん患者さん腹部膨満感の原因は腹水だけでないことを常に念頭におく必要があります。 その一つがイレウス、サブイレウスであり腹痛、嘔気、嘔吐 腹部打診にて鼓音、聴診にて金…

がん緩和ケア医療を科学する20

高度腎機能障害のある患者において、どのオピオイドを使用すればよいか?は時に生じる問題です。 高度腎機能障害のある患者(eGFR30未満)の癌疼痛患者においてはフェンタニル、ブプレノルフィンの投与が推奨されます。注意して投与可能は、トラマドール、オキ…