在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

2024-02-18から1日間の記事一覧

高齢者への風邪薬処方に注意!抗ヒスタミン薬の危険性とは

一般的に風邪にはPL顆粒(総合感冒薬)がよく処方されると思いますが、この薬は高齢者には特に危険です。PL顆粒1g(1回分)にはプロメタジンメチレンジサリチル酸塩という副作用が多いため今ではあまり使われなくなった第一世代の抗ヒスタミン薬が13.5mg入…

がん緩和ケア医療を科学する36

便秘治療薬機序によりざっくり下記のように分類されます 酸化マグネシウム:便の中の水分を増量させる センナ:腸の動きを促進させる モビコール:腸液の分泌を促す薬 スインプロイク※医療用麻薬の便秘に特化した便秘薬 スインプロイクはオピオイドだけでな…