在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

がん緩和ケア+在宅医療医に必要ながん治療に関する知識を科学する 44

乳がん治療の代表的な薬を説明します

・ホルモン薬

タモキシフェン:SERMsは閉経前の患者様に使います
(selective estrogen receptor modulators)

特徴としては下記です

l抗エストロゲン作用:更年期障害

l部分的エストロゲン様作用:血栓症
子宮体がんのリスク↑、骨粗鬆リスク↓

 

アロマターゼ阻害薬(AI剤)は閉経後の患者様に使います

特徴としては下記です

l卵巣以外のエストロゲン
抑制(閉経後患者に使用)

l骨粗鬆症のリスク↑

 

・殺細胞薬

ドキソルビシン(アドリアマイシン)の特徴は下記です

l悪心、嘔吐、倦怠感、脱毛、
骨髄抑制など一般的な副作用が強い

他薬剤としてはタキサン系薬剤である下記です

パクリタキセル/ドセキタキセル