在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

敗血症は皮膚を診る

敗血症の定義は、「感染症で臓器障害が起きていること」です。

敗血症は早く対応しなければならず、そのためには、臓器障害が始まっている徴候を見抜かなければなりません。バイタルサインに加えて、身体所見としては、意識障害、尿量低下、皮膚の所見に注目します。

この画像は、とある患者さんの、敗血症時の皮膚の所見です。両下肢に赤紫色の網目状の皮疹が見えます。

これは、斑状皮疹(mottling)と呼ばれており、末梢循環障害が起きていることを示しています。

このような皮膚所見を見た場合は、急いで対応しなければなりません。

また、診断だけではなく、治療効果判定としても皮膚所見が使えるようです。治療開始6時間後に斑状皮疹が見られれば、予後は非常に悪いようです。

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逗子在住山内明徳様撮影