在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

がん緩和ケア+在宅医療医に必要ながん治療に関する知識を科学する 35

高カルシウム血症の治療は、脱水の改善が重要です。

高カルシウム血症は脱水を誘発して、脱水によって増悪する生理食塩水にて血管内脱水を改善します。

具体的には1日3L程度の尿量確保が必要であり、当日の輸液は大量(24時間で3~4リットル)とします。

ビスホスホネートは、治療薬として使われますが腎機能を悪化させる危険があります。

なので、血管内脱水を補正した後に投与必要であり、腎機能の評価によって容量調整します。

腎不全症例にはデノスマブを使用も検討しますが、

保険適用なし、エビデンス希薄であり、広範な骨転移症例では重度の低カルシウム血症リスクがあります。

がんによる高カルシウム血症
#逗子、葉山、横須賀市鎌倉市横浜市の在宅医療