在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

がん緩和ケア+在宅医療医に必要ながん治療に関する知識を科学する 69

今回から、またがん各論に少し戻ります。

まず、食道がんについてです。

解剖は

〇下咽頭と胃の間

〇外側は外膜で気管、大動脈、心膜、椎体などに接する
→浸潤しやすい

〇切除には開胸・開腹を要す
→高侵襲、体力の低下が大きい

そして、日本と米国で病態・治療が異なります

日本は

扁平上皮がん

飲酒、喫煙がリスク

米国では

腺がん

Barrett食道(食道胃逆流現象)がリスク

という違いがあります

胃接合部近辺に発生、胃がんと同様に治療