在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

がん緩和ケア+在宅医療医に必要ながん治療に関する知識を科学する 89

今回から泌尿器がんについて詳述していきます

主な泌尿器がんは下記になります

・腎がん

・尿路上皮がん(膀胱、尿管、腎盂、腎杯)

前立腺がん

・精巣がん

次に腎がんの診断についてですが特徴は

①無症状で他疾患の精査中に偶然発見される

②増大して疼痛や血尿で発見される

③貧血、多血症、発熱、高カルシウム血症などparaneoplastic syndromeで発見される

などが挙げられます。

進行のスピードには個人差があります*切除後再発も数カ月~数年後とさまざまです

さまざまな組織型があり、薬剤反応性と予後が異なります

*淡明細胞がん(clear cell carcinoma)がもっとも良好

進行がんにおけるリスク分類には

MSKCC(スローンケタリング記念がんセンター)リスク分類が存在し

①PS②LDH③高Ca④貧血⑤診断~治療開始が1年未満

上記5項目で分類されます

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