在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

高齢者の転倒リスクを17%低減!高強度のバランス訓練が効果的#

転倒に対する運動介入の効果

Sherrington C, Whitney JC, Lord SR, Herbert RD, Cumming RG, Close JC. Effective exercise for the prevention of falls: a systematic review and meta-analysis. J Am Geriatr Soc 56: 2234-2243, 2008.

この論文は、高齢者の転倒予防に関するRCTのメタアナリシスです。

結論として、運動により転倒を17%減らせるようです。201708281121212017-08-28 (1)-1

上の表を見てもらうと分かるように、転倒予防に最も効果が高かったプログラムは、
高強度の運動介入(50時間を超える)でかつウォーキングを含めないバランス訓練を含むプログラムでした。(RR 0.58)

バランス訓練が転倒予防に効果的なのも分かりますが、驚くことに、バランス訓練をしないでウォーキングをすると逆に転倒が増えるのです。(RR 1.20)

すなわち、転倒リスクの高い高齢者に、安易に「歩け」というのは無責任な対応になるのです。

You Tubeにて在宅診療の知識を学んでみませんか?☟より

https://www.youtube.com/channel/UCMkHB9UwsqYXdxEAij9yD4Q

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