在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

コラーゲン線維の基本構造

 

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ハイドロリリースによるコラーゲン線維の変化

 

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細胞外マトリックスの構造
筋膜リリース(ハイドロリリース)とは、細胞成分である筋膜の基質そのものに作用し、その構成を変化させることも
分かってきました。
図ではコラーゲンの電顕像です。
コラーゲンの抗張力は強く重量が同じの場合、その抗張力は鉄鋼より強いのです。
DNAは2重らせん構造ですが、その上をいく3重らせん構造です。
神は強い構造としてらせん構造を好むようです。
そして、基質以上に重要となるのは細胞外マトリックスを構成する間質液です。
筋膜展開していると静脈は比較的発達してますが、動脈は殆ど確認できません。
こうした構造において間質液が様々な機能を担い間質液が栄養分を細胞へ運搬、組織リモデリング、炎症に関与するようです。
これは関節や椎間板にも同様のことが言えますね。
そして、これらの組織は強靭な反面overuseやunderuseに弱いという共通の特性と有しているのも不思議な感じがします。
更にこうした組織は個体の生活習慣(食事、喫煙)などにも強く影響受けるのも、構造自体に類似性に由来すると考えます。