在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

がん緩和ケア+在宅医療医に必要ながん治療に関する知識を科学する 94

前立腺がんの治療として、転移がん(遠隔、リンパ節)について詳述します。

ホルモン療法

  • すべて男性ホルモンテストステロン産生を抑制する治療
  • 除睾術手術で両側睾丸を切除
  • LH-RHアナログ(ゴセレリン、リュープロレリン)
    →初期に抗アンドロゲン薬(ピカルタミド、フルタミド)を併用
  • LH-RHアンタゴニスト(デガレリクス

ホルモン不応(反応が弱まった場合)

  • アンドロゲンを標的とした2つの新薬の効果が確認されている
  • アンドロゲン合成阻害薬:アビラテロン(+カバジタキセル)
  • アンドロゲン受容体抑制薬:エンザルタミド

化学療法

  • 高齢者が多く、骨髄抑制、感染症に注意
    →白血球減少にGCFを適宜使用
    →骨転移にビスホスホネート、デノスマブ

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