在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

がん緩和ケア+在宅医療医に必要ながん治療に関する知識を科学する 61

ここから少し、がん緩和ケア副作用と合併症のマネジメントについて述べていきます。

まず化学療法には、殺細胞薬、ホルモン療法、分子標的薬、免疫療法が存在します。

これら4種類の化学療法において急性期に起こる副作用と遅発性に起こる副作用に分けることができます。

急性期に起こる症状としてはインフージョン リアクションに代表されるアレルギー反応などが挙げられます。また急性の嘔気、嘔吐、便秘などもこれらに含まれます。

そして遅発性の嘔気、嘔吐、食欲不振、倦怠感などが生じてきます。

そして、その後に口内炎、下痢、倦怠感などを生じ、脱毛、皮膚障害や手足の痺れなどを生じてきます。これらは自分が感じる副作用であり、患者さんからの訴えにて見逃すことは少ないのですが、

肝障害、腎障害、電解質異常や骨髄抑制などは検査に現れる副作用であり、医療者が注意しなければ見逃される場合もあり、注意が必要です。

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