在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

がん緩和ケア+在宅医療医に必要ながん治療に関する知識を科学する 99

膠芽腫の治療について詳述します

切除については

  • 全摘
    画像で見える腫瘍部分を全摘する
    →ミクロの腫瘍が必ず残存する
  • 全摘が不可能であれば部分切除、生検

切除した後は術後化学放射線療法を行います。これについては治療において2005年以降大きなパラダイムシフトが起こっています

  • Stuppレジメン
    放射線(病巣部照射60Gy)+化学療法(テモゾロミド内服)Z
    →化学療法(テモゾロミド単独内服)×6-12カ月

N Engl J Med 2005; 352:987-996

切除+化学放射線療法+化学療法の予後については