在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

失禁関連皮膚炎(IAD: incontinence associated dermatitis)を科学する9

IADの予防発生メカニズムと予防策

IADは過度の水分暴露(尿・下痢便)、脂質分解酵素(リパーゼ)により皮膚の浸軟(バリア機能破綻)を生じます。

これに蛋白分解酵素(プロテアーゼ)が作用して発赤を起こします。

さらに細菌が作用して潰瘍、びらんを生じてIADとなります。

予防には

・保湿・保護、皮膚バリア機能回復(エモリエント剤)、撥水剤の予防的塗布

・清拭・洗浄

・収集・保護、軟便吸収パッド、下痢便ドレナージ、亜鉛化軟膏や創傷被覆剤による保護が重要です。

 

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#失禁関連皮膚炎

#IAD: incontinence associated dermatitis

内田院長 | さくら在宅クリニック (shounan-zaitaku.com)