新しい経口抗凝固薬をNovel oral anticoagulant (NOAC)と呼んできましたが、最初のNOACの発売後8年が経過し、最近ではDOAC呼ばれるようになりました。。
一覧表を少し古い脳神経外科速報から持ってきました(プラザキサに関しては既に中和薬が発売されますが)。
これを見ると4種類がそれぞれの特徴を持っていることが分かります。
まず、DOACとワーファリンを比較すると、大きく違うのは半減期と最高血中濃度到達時間。ワーファリンはどちらもとても長いですね。ゆっくり効いて、ゆっくり切れていく感じです。
一方DOACは0.5-1時間で効きはじめて、5-14時間で半減する。どちらも短時間です。早く効いて、早く切れるのです。
薬によって違うのが腎排泄の割合。この数値が高いものは、腎臓が悪い方には向いていません。
こうした薬を内服する患者さんは、高齢の方が多く腎臓の機能が落ちている場合が多いのでエリキュースの選択が個人的に多い印象です。
また、もう一つの特徴はダビガトラン(製品名 プラザキサ)とアピキサバン(製品名 エリキュース)は1日2回内服、リバーロキサバン(製品名 イグザレルト)とエドキサバン(製品名 リクシアナ)は1日1回内服です。
DOACはどれも採血の必要がありませんが、逆に言えばいいモニタリングの方法がないのです(安全性評価としてAPTTを採血する場合もありますが)。一方、ワーファリンは血中濃度が不安定ですが、採血でモニタリングが可能です。
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