在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

急性期再開通療法に新しい武器登場

塞栓性脳梗塞に対する、血管内治療はこの10年で劇的に変化しました。

思い返せば、ウロキナーゼ動注療法からメルシリトリーバーに始まり、いまではステント型3種類、吸引型1種類が使用できます。

今月から、さらに新しいデバイスが登場するそうです。
吸引型のデバイスとしてはこれまでペナンブラカテーテルが唯一の存在でしたが、これで2種類となりました。
先端が柔らかく、内腔が大きいカテーテルです。
ポンプは使用せず、同包されている注射器を使用して吸引します。

ソフィアフロー なんて名前がかっこいいですね。

因みに、今日の朝(午前0時くらいですが)もこの治療で行いました。

ひとまず失語が改善し、麻痺も回復傾向です。

やったー!

f:id:neurosamasama:20190330165221p:plain

新しい血栓吸引デバイス