在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

そもそも筋膜とは

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筋膜とは

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筋膜とは
「筋膜とは何で構成されているのか?」筋膜を治療対象とするならば、知らなければならない最低限の知識と考えます。
筋膜の構成要素は、細胞(線維芽細胞)と細胞外マトリックスです。細胞の構成要素としては線維芽細胞が重要であり、細胞外マトリックスの重要な構成要素としてコラーゲンが挙げられます。コラーゲンは15種類あり、そのうち筋膜構成するのはⅠ、Ⅱ、Ⅲ型コラーゲンです。Ⅰ型コラーゲンは身体の中で最も多く約90%を占めます。人体の大部分を占めるⅠ,Ⅱ型コラーゲンの伸長は静長の10%までであり、それ以上は損傷起こします。これにより筋膜の伸張性を担うのは主にⅢ型コラーゲンであり、平滑筋、内臓、動脈など柔軟な構造維持し、創傷治癒、腱・靭帯の構成などⅢ型コラーゲンは重要な働きを担います。
少し、面白くない話が続くかもしれません。しかし、経験値を科学し、誰にも合理性をもって理解され、再現性ある治療の基本は知識であると考えます。