在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

腰痛と筋膜肥厚の関係性

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腰痛と筋膜肥厚の関係性
特異的腰痛(診断と治療方針が明快な腰痛)に関しては、ここでは敢えて取り上げない予定です。日常診療で困っているのは非特異的腰痛と考えます。これに関してエコーによる筋膜評価は非常に有用です。
筋膜が厚くなる局所変化は慢性腰痛のある群では
腰痛のない群に比較し25%厚いと報告されています。これは腰痛に限らず、肩こり、頭痛などもエコーで観察でき、ハイドロリリースの効果に私自身が驚き、はまっていった大きなきっかけでした。機序として考察されているのは
ヒアルロン酸の粘性低下⇒筋肉と筋膜の滑走性低下⇒筋膜性疼痛です。
次回以降は、「ヒアルロン酸って、そもそも何?」ということを深堀していきたいと考えてます。