在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

失禁関連皮膚炎(IAD: incontinence associated dermatitis)を科学する36

潰瘍がある場合の注意点は

スキンケアに加え湿潤環境によると治癒促進を図る。

クローン病潰瘍性大腸炎などの鑑別診断が必要。

指示の薬剤を使用するとともに潰瘍部が排泄物で汚染される場合は
びらんと同様に皮膚保護剤などを使用する。浸出液が多い場合は
アルギン酸炎やハイドロファイバーなどの創傷被覆剤を創傷内に
充填する。ただし明らかな感染層には使用できないので注意する。

痛みに対して対応する。