在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

がん緩和ケア+在宅医療医に必要ながん治療に関する知識を科学する 55

胃がんの化学療法における治療の副作用は

殺細胞薬による骨髄抑制とそれに伴う発熱性好中球減少症・感染症に注意が必要です。

S-1:嘔気、倦怠感、下痢、骨髄抑制、肝障害

オキサリプラチン:末梢神経障害、アレルギー反応、嘔気・嘔吐、骨髄抑制

シスプラチン:腎不全、嘔気、倦怠感、末梢神経障害、難聴、SIADH

イリノテカン:下痢、嘔気・嘔吐、倦怠感、骨髄抑制(UGT1A1遺伝子多型に注意)

タキサン:末梢神経障害、脱毛、アレルギー様反応

カペシタビン:手根管症候群

分子標的薬に関しては、肺がんにて詳述したVEGF class effectに注意が必要です。

胃がんの治療
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