在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

がん緩和ケア医療を科学する16

肺がん・肺転移の患者さんの呼吸困難に対して

モルヒネは呼吸困難のエビデンスが多く蓄積されているが、モルヒネのみ投与とせず必ず鎮静も併用することが重要です。

モルヒネの内服から持続皮下へ早めにスイッチすることが肝であり、タイミングは
内服できなくなってからは遅いことに気を付ける必要があります。

私見ですが経口減少、臥床傾向など余命が1カ月前後の方からの方がオピオイド スイッチは速やかに行う必要があります。

フェンタニルは呼吸困難感には寄与しないので、内服困難≠貼付剤
(μレセプターのみに作用:鎮痛のレセプター)

※アンペックの定期投与も患者さんには負担となります

疼痛管理と異なりオピオイド増量にて呼吸困難は必ずしも解消されない

※ 鎮静の併用を常に意識する

また私見ですが、酸素投与は必ずしも必要なく、冷たい空気を好みます。
(冬でも窓を全開にする)]

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#癌疼痛患者へのオピオイド使用

#在宅医療医に必要な緩和ケア治療に関する知識

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