在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

在宅医療にける尿閉時の対応~経腹壁膀胱穿刺の実際

在宅医療において尿閉のトラブルは時に起こります。

そうした場合の対応方法について

 

バルーン留置

注意点は

1まずはカインゼリーを十分に注入する

2ペニスをしっかり 引っ張り上げる

3 ある程度太めのカテーテルを使用 するの3つがあげられます。

男性の尿道は生理的に湾曲しているため, なるべ くその湾曲を直線状にするため, ペニスを牽引する ことが重要であり, 細いカテーテルの場合, やわら かすぎてコシがないため,力が伝わりにくく, 16Fr -18Fr のカテーテルを使用すると挿入しやすくなり ます.。

ただ強引な導尿操作を行うと, 偽尿道を形成した り,尿道出血をきたしたりするため, 無理をしないことが重要です。

前立腺肥大などありバルーン留置困難例ではチーマンカテーテルが有用です。

チーマンカテーテルとは、尿道狭窄症例などにおいて、ブジー効果を得ながら経尿道的に 膀胱内に挿入し、貯留した尿を体外へ排出するカテーテルです。

こんな感じのもの

どうしても導尿が不可能な場合, 膀胱穿刺もしく は膀胱ろう造設を行います。

実際在宅で尿閉で呼ばれて膀胱ろう造設はできませんので、実際は膀胱穿刺を行います。

具体的には

超音波にて膀胱内に尿が貯留していることを確認 した後,下腹部を消毒し, 腹部正中で恥骨より1- 2横指上方を穿刺します。 局所麻酔を行いながら膀 胱までの深さを確認します。 

サーフロー針 (18G 程度) の外筒を留置して点滴ルートへ繋ぎエコーで膀胱緊満を解除して抜針します。

手技画像はこんな感じで

実際の手技動画はこちらです

経腹壁膀胱穿刺の実際~在宅医療にける尿閉時の対応 (youtube.com)

 

You Tubeにて在宅診療の知識を学んでみませんか?☟より

https://www.youtube.com/channel/UCMkHB9UwsqYXdxEAij9yD4Q

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