在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

がん緩和ケア+在宅医療医に必要ながん治療に関する知識を科学する 4

緩和医療で欠かせない持続皮下注射(CSI: Continuous Subcutaneous Injection)です。終末期の患者さんにおいて中心静脈が確保されている患者さん以外において血管確保が難しくなっていきます。

また在宅でのケアにおいて皮下注射の方が管理上も簡便になります(点滴終了後にヘパロックをする、不穏になり自己抜針をする➤これらにおいて皮下注射の方がより容易です)。

そして持続皮下注の一番の利点は、持続静脈注射と同等の効果で、かつ血管確保の必要がない簡便な投与経路という点です。

注意点は

ブドウ糖は皮下感染リスク高まるのでさけるべきです。

*乳酸または酢酸リンゲル液は血液中HCO3-が皮下に移行しアシドーシスを誘発するため(特に腎機能が悪化しやすい終末期では)使用しないことが望ましいことです。

 

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