在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

失禁関連皮膚炎(IAD: incontinence associated dermatitis)を科学する13

IAD予防の為のリスクアセスメントとして

全身要因・皮膚の脆弱化を予防するためには

臀部・会陰部環境としては

  • 排泄物による浸軟
  • 皮膚のたるみ
  • 股関節の開排制限
  • 膀胱直腸瘤・直腸膣瘤
  • 便・尿以外の刺激物の接触
  • 長時間の同一退位による圧迫ずれ(排泄物の密着状態)
  • 介護力不足
  • 患者拒否によるケアの実施困難
  • 過度の洗浄・拭き取り

が挙げられます。