在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

めまいのハイドロリリース治療の応用

私、某SNSでハイドロリリース研究会なるものを主催しておりメンバーは、もうすぐ1000人近くとなります。ただ、海外の文献などの共有をかなりしているので、非公開研究会としております。最近下記のようなハイドロリリースの応用がYou tube上にありました。

【JNOS第19回ウェビナー 2020/12/26】第1回 メタファシリテ-ション・事実質問~問診と医療面接への活用「主訴の分析・精密な診断」 - YouTube「後頚部圧痛、複視、めまいを呈し後頚部のハイドロリリースにて改善する症候群」が報告されました。

症例では、頭半棘筋、大後頭直筋のハイドロリリースをしています。

後頭下筋群と外眼筋は共同的に働いており、後頭下筋群にコリが生じると、SEM(衝動性眼球運動)が生じ、めまいや複視が生じるのではないかと考察しています。

この部位はK点や頭痛・眼精疲労のツボである風池(ふうち)と解剖学的に近く、興味深いです。

めまいの患者さんを診た場合、後頸部の圧痛を確認し、圧痛があれば、同部位のハイドロリリースをしてみても良いかもしれません。

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