ここから、少し総論へ戻りがんの緊急症に関して詳述していきます
これは、在宅診療で経験することはないものです。治療薬により急性症状としてのショックです。
タキサン製剤では
神経症状(巣症状、頭痛、ふらつき、精神症状、けいれん、倦怠感)などが出現します。
プラチナ製剤では
胸水による呼吸困難などを生じます
次に風邪症状で始まる(咳・微熱)などで症状が初見する間質性肺炎などが重要です。
EGFR抑制薬、mTOR阻害薬、免疫チェックポイント阻害薬、全ての殺細胞薬、全ての分子標的薬により生じる可能性があり在宅診療医ならず一般内科医においても気を付けるべき緊急症です。