2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧
皮膚の状態に応じたケアが必要な場合があります。 具体的には 紅斑・びらんがある場合 潰瘍がある場合 皮膚カンジダ症の疑いがある場合 が挙げられます。 紅斑・びらんがある場合には 紅斑部:清拭・洗浄・保湿後、皮膚保護剤や皮膚皮膜剤を用いた保護を行う…
ショートステイ中、廊下から「やっぱりこいつだ」という男の声を聞いた。自宅に帰ってきてから、天井から声が聞こえるようになり、天井に「面と向かって言え」などと話し掛けている。押入れを開けたり、家の中を徘徊するようになったと相談がありました。 抑…
IADの尿の管理は 日常生活自立度・身体のサイズ、失禁量を考慮しておむつを選択するおむつのない環境を悪化させないような、逆戻りしない通気性のよいおむつを選択する 排尿口付近で吸収するスポット吸収するおむつの機能は有用(尿の皮膚への接触を減らすこ…
嚥下内視鏡とは(嚥下内視鏡による誤嚥しているかどうかの評価高齢者の誤嚥性肺炎を防ぐために)ご自宅にて内視鏡を持参し行える検査です。病院やクリニックへ出向かずにご自宅にて検査可能です。 誤嚥性肺炎を繰り返している、飲み込みや嚥下に不安を感じる場…
IADの便の管理に関して、水様便の場合 水様便は水分や消化酵素が多いため、便の収集に工夫が必要 非感染性の下痢便は軟便パッドや肛門パウチを使用 ポリエステル綿で便が皮膚に付着することを防ぐ 持続する頻回な下痢便には下痢便ドレナージも有用(保険償還…
在宅診療において担癌患者さんには胸水貯留に伴う呼吸苦ある患者さんがいます。最近在宅診療において胸水の排液(間歇的、持続的いずれも)を行う患者さんが増え、常に当院でも胸水ドレナージ行う患者さんがいる為、少しまとめてみます 胸水貯留の患者さんにお…
便の管理は 有形便であるか、軟便であるかで異なります 日常生活自立度・身体のサイズ、失禁量を考慮しておむつを選択する。 必要に応じて軟便パッドや肛門パウチの検討 肛門括約筋の障害で便が漏れる場合は肛門用プラグなども有用 You Tubeにて在宅診療の知…
脳外科医として病院勤務していた頃、脊椎の手術も行っていました。 特に静岡での勤務時代には整形外科医で高名な脊椎外科の先生が脊椎センターを立ち上げ、その末席で脳外科医として週1回の外来と年間で40-60件程度の脊椎の手術をしておりました。ただ、外来…
便性のコントロール河川敷として 整腸剤の使用による腸内環境の改善 緩下剤や下剤の使用状況 食事や経管栄養の摂取状況 による管理を医師だけでなく、様々なスタッフにて管理を行うことが必要です。 You Tubeにて在宅診療の知識を学んでみませんか?☟より ht…
JAMAに在宅診療(外来)での尿路感染症の診断と管理に関するレビューが掲載されています。いわゆる膀胱炎を含む尿路感染症に遭遇する機会は、すべての外来診療を行う医師にとって、きわめて多いものと思われます。非常に重要な知見が含まれていると思い、まと…
IADの管理は、排泄物の状態に応じたケアが必要です 排泄物と皮膚が接触しないようにする 基本のスキンケアの実施 排泄物の性状に合わせた、排泄物の収集 排泄パターンの把握 便性のコントロール You Tubeにて在宅診療の知識を学んでみませんか?☟より htt…
最近のパーキンソン病(以下PD略)の経験ついて 80台の男性で無動(動けない)にて、横紋筋融解症にて搬送されPDの診断にて自宅へ戻り、その後のPDに対する治療行っていました。病期はハネムーン期(治療初期で治療が奏功する時期)にてL-DOPAをMAO-Bなど投与し、…
IADのスキンケアの基本:保護については 保湿の後に、撥水性の皮膚保護剤を使用して、患部への排泄物の付着を防ぐ(軟便・水様便、感染尿の場合は特に推奨) 場合によっては速乾性の皮膚皮膜剤を使用する 清拭・洗浄やおむつ交換のたびに皮膚保護剤をすべて除…
ジクトルテープ75mgはNSAIDs(ジクロフェナクナトリウム:ボルタレン®︎)の経皮吸収製剤です。 NSAIDsの貼付薬としてはロコアテープがあり、ロコアテープは湿布のように痛いとろに貼る局所作用型ですが、ジクトルテープは全身作用型という違いがあります。 2…
保湿剤について 保湿剤は「モイスチャライザー」と「エモリエント」の2つに分類されます モイスチャライザーとは 尿素、ヘパリン類似物質、セラミド、水溶性コラーゲン、ヒアルロン酸、アミノ酸などの吸水性、吸湿性をもつ成分が配合され、角層に直接水分を…
体重測定は、立てる方であれば容易に行うことができ、体重を測りその経時的な変化をみることで、多くの事を知ることができるので、非常に重要であると考えています。 体重が減ってきているのであれば、老衰の過程かもしれませんし、悪性腫瘍が背景にある可能…
IADのスキンケアの基本:保湿に関して 排泄物が接触する部分すべてに保湿を行う エモリエント効果のものを選択する 皮膚を浸透させる水分保持機能の強い保湿剤(尿素含有など)は避ける 塗布する時は皮膚をこすらないように手のひら全体で全体に保湿剤を広げ、…
施設入居中の90代女性。認知症あり。 半年くらい前から食欲不振がみられました。食事の摂取量は、主食は全量摂れるが、副食は半分以上残すくらいでした。 また、食事の飲み込みが大変そうで、食事を口にため込んでいるとのことでした。 食事の飲み込みが大変…
IAD洗浄のポイントとして 頻繁に排便が見られる場合の注意点 ウェットワイプで、オイルが含まれたもので便をつまみ拭きするウェットワイプでは排泄物除去が困難な時は、皮膚清拭剤を使用する皮膚清拭剤:ジメチコンやオイルが含まれたものを使用することが重…
施設入居時などに、環境が変わったことが契機となり、認知症の行動・心理症状(BPSD)がひどくなり、昼夜問わず暴れて手がつけられなくなる方がいます。当院では、施設の窓から飛び出してしまった方、介護者の首を絞めた方、ドアを蹴ったり椅子を投げたりし…
IADの洗浄のポイントとして 意外と忘れがちな仕上げのポイントとして 皮膚洗浄剤が残らないように、十分な量の微温湯で洗い流す 洗浄後の水分のふき取りは、こすらず押さえ拭きする(やわらかい素材のもので拭き取りをする) You Tubeにて在宅診療の知識を学ん…
私自身脳外科医として働いていた頃の主要な対象は血管障害でした。いわゆるくも膜下出血、脳内出血、脳梗塞などと呼ばれる脳の血管の病気です。そして、もう一つのサブスペシャルとして脊椎外科の手術も行っており、一応脊椎外科の技術認定医でもあります。…
IADにおける洗浄のポイントは 機械的刺激を最小限にするため、泡状の洗浄剤で泡をクッションにして手指で優しく洗う 泡状でないものは泡立て使用する ことが重要です。 *石鹸は泡立て、ミセル化させることが肝です You Tubeにて在宅診療の知識を学んでみま…
状態が悪いと連絡があり往診してみると、すでにショック状態になっていることがあります。ショック状態が放置されると、心肺停止状態になりいわゆる急変してしまいます。 急変していると、最大限の医療資源を投入したとしても、救命することは難しくなります…
IADにおける洗浄のポイントは 1日1回、皮膚洗浄剤を用いて洗浄する 皮膚洗浄剤は弱酸性のものを選択する 排便回数が多い場合でも皮膚洗浄剤を用いるのは1日1回とする You Tubeにて在宅診療の知識を学んでみませんか?☟より https://www.youtube.com/channel/…
高齢者が朝になって首の痛みや首が回らなくなったことを自覚し、「首を寝違えたようだ」と言って来院することがあります。 それは首の寝違えではなく、頚椎の偽痛風(Crowned dens syndrome)かもしれません。 今回は、頚椎の偽痛風を疑うポイントについて解…
洗浄のポイント 1日1回、皮膚洗浄剤を用いて洗浄する 皮膚洗浄剤は弱酸性のものを選択する 排便回数が多い場合でも皮膚洗浄剤を用いるのは1日1回とする You Tubeにて在宅診療の知識を学んでみませんか?☟より https://www.youtube.com/channel/UCMkHB9UwsqYX…
「偽痛風(ぎつうふう)」はピロリン酸カルシウムが関節内に沈着する結晶性関節炎です。 高齢者に多い疾患(発症年齢はほとんどが60歳以上)なので、高齢者の発熱時には、鑑別に挙げておく必要があります。 病院勤務医時代に、入院患者の偽痛風の院内紹介が…
IADのスキンケアの基本は洗浄であり、 下記に注意して処置することが必要です •洗浄剤の使用は1日1回 •それ以外は微温湯を使用する •痛みを伴う場合は生理食塩水を使用する •弱酸性の洗浄剤を使用する •よく泡立て、泡で包み込むように愛護的に洗う •皮膚が…