在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

これからの医療の在り方~脳外科医から在宅医療を志して (発展途上の在宅医療奮闘記)

これからの医療の在り方~脳外科医から在宅医療を志して

(発展途上の在宅医療奮闘記)

 

  • 私の簡単な自己紹介

脳外科医を志して早20年、本当に沢山の手術をさせて頂きました。

脳外科医の世界、とりわけ手術の世界は本当に自身を魅了する世界でした(過去形です)。

一方で、本当に僕の仕事は人を幸せにしているのだろうか?と自問する20年超でした。

私の一つの自慢は、未破裂脳動脈瘤の手術で術中破裂をさせたことが一度もなく、後遺障害も一度経験ありませんでした。未破裂脳動脈瘤の治療は、開頭手術のクリッピングは150件以上、血管内治療によるコイル塞栓術は200件以上術者として経験しており、

数としてもかなり沢山経験している部類に入るかと思います。自分で言うのも何ですが、手術はかなり上手だと言われてました。

 

そして20年目にして初めて未破裂脳動脈瘤の治療で合併症を経験し、自分の仕事は患者さんを幸せにしているのだろうか?と益々思うようになりました。

未破裂脳動脈瘤とは、クモ膜下出血を起こす病気で破裂率は約1%/年であり、それほど危険な病気ではありません。もちろん、これに余命を掛け算して生涯破裂率が計算されるのですが。

 

自分の医師としての残り時間を本当に人に役に立つ仕事に情熱を傾けたい。

外科医でない仕事、病院へ通えない、人生の最後を病院でなく自宅で終えたい、

現在の医療では何とも出来ないが医療的なサポートが必要である

そんな患者さんの役にたてる仕事、そう在宅医療を自身の医師として時間を使おう

 

そんな思いをこれから、つらつら書き綴っていきます。

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