在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

がん緩和ケア+在宅医療医に必要ながん治療に関する知識を科学する 93

前立腺がんについて詳述します。

有病率は高いが、死亡率は高くない癌であり、緩徐進行性が多いことが特徴です。

限局がんと転移がんで治療が大きく異なります。

・限局がん:切除が放射線治療などの局所治療を行います。

・ホルモン治療、化学療法などの全身治療必要であり、遠隔転移は骨転移が多いのが特徴です。

症状がある場合は進行が早く、遠隔転移例の生存期間中央値は3-4年です。

PSA検診は論争があります。

・死亡率の低下が証明されているが治療不要のがんが発見され、検査と治療による負担が大きい

・Informed decisionが推奨され、患者ごとにリスクと効果を天秤にかけ患者の意志で判断が必要です

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