がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン(2020年版)が改訂されました。
ポイントとしては、
新規薬剤のバリエーションが増えました。取り分けナルサスなど自身がファーストラインで使用するオピオイドなどが収載されています。
ほかにも弱オピオイドに分類されるトラマドール、神経障害性疼痛に使用するミロガバリンなども載っています。
- ヒドロモルフィン(ナルサス、ナルラピド、ナルペイン)
- オキシコドン(オキシコンチン)
- トラマドール(トラマール、ワントラム)
- ミロガバリン(タリージェ)
- その他オピオイド使用に伴う便秘に著効するナルデメジン(スインプロイク)や
- ポリエチレングリコール製剤(モビコール)、エロピキシバット(グーフィス)、リナクロチド(リンゼス)など便秘の治療薬の選択肢が増えました。 また、がん疼痛の患者さんにおいて最初に何を使用すべきか?
がん疼痛のある患者に対してNSAIDs/アセトアミノフェンは推奨されるか?
痛みに対し、初めて投与する鎮痛薬として強い推奨とされています。
特に下記の2点は常に意識すべきことです。
※高齢者や腎障害・消化管出血の既往がある
場合は原則アセトアミノフェンを選択する
※NSAIDsとアセトアミノフェンは
『相乗効果』があるとされ、併用可能!
まあ骨転移などある場合、オピオイドが投与されているにも関わらず、
鎮痛効果が得られていないときに弱い推奨とされています。
※骨転移などにはオピオイドより有効なことも多い!
(原則、オピオイドと併用)
また日本でのアセトアミノフェンは使用量が少ない=がん性疼痛に効かない現実
病状にて4000mgまで使用可能(2000mg/日から使用)にも留意が必要です。
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#在宅医療医に必要な緩和ケア治療に関する知識
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