在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

がん緩和ケア+在宅医療医に必要ながん治療に関する知識を科学する 3

癌疼痛患者にどのオピオイドを選択すればよいのか?自身も悩むことありますが、簡単にまとめると下図のようになります。まず基本として

*全て強い推奨。等価換算量のあれば5剤は差がないことです。

*呼吸症状の緩和にはモルヒネが最もエビデンス蓄積されています。オキシコドン、ヒドロモルフォンでも効果期待できる。フェンタニルガイドラインにて推奨されていません。

因みに非がん患者さん、具体てには末期心不全、末期腎不全患者さんの呼吸障害に関してはモルヒネのみ末・錠・注射で保険適応あります。

またフェンタニルは傾眠、呼吸抑制が急に出現しやすく『0.5mg/日』貼付から開始が原則です。

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