在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

2024-09-11から1日間の記事一覧

褥瘡管理における体圧管理と湿潤環境の重要性

褥瘡は、そもそも論で体位変換できない状態の部位に持続的に圧力がかかることにより生じます。なので、褥瘡治療に対し、湿潤療法を熱心行ったとしても、かかる圧力を減じなければ根本的にはいつまで経っても褥瘡はよくなりません。褥瘡予防のために頻回に体…

がん緩和ケア医療を科学する31

自身は医師を志すきっかけが東洋医学であり、漢方に対する思い入れと畏敬は未だにあります。そしてお世話になった先生も元々脳外科医であり、医師になった後も御縁のある先生でした。 現在でも様々な場面で漢方を用いますが、時に精神症状への漢方処方は有効…