在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

2024-12-10から1日間の記事一覧

高齢者に対するモビコール配合内用剤の使用について(在宅医療での高マグネシウム血症リスクへの対応)

高齢者の便秘について浸透圧性下剤としては酸化マグネシウムを処方し、特に問題は感じていませんでしたが、昨今、高マグネシウム血症の問題が言われるようになってきています。 ※血清マグネシウム濃度と症状 血清マグネシウム濃度の正常範囲は1.8~2.6mg/dL …

がん緩和ケア+在宅医療医に必要ながん治療に関する知識を科学する 44

乳がん治療の代表的な薬を説明します ・ホルモン薬 タモキシフェン:SERMsは閉経前の患者様に使います(selective estrogen receptor modulators) 特徴としては下記です l抗エストロゲン作用:更年期障害 l部分的エストロゲン様作用:血栓症、子宮体がんのリスク…