在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

2025-04-30から1日間の記事一覧

看護師の特定行為研修の研修指定病院を取得にて看護師の受け入れ開始しました

【特定行為研修とは?】 訪問診療における“特定行為看護師”の存在意義 「特定行為研修」と聞いても、まだあまり耳慣れない方も多いかもしれません。これは、看護師が一定の医師の指示のもとで医療行為を“判断して実施できる”ようになるための専門的な研修制…

【在宅医療の現場から】高齢者の骨折予防とビタミンD製剤の注意点

高齢者が寝たきりになる原因のひとつに骨折があります。特に注意が必要なのは、 大腿骨頸部骨折(足の付け根の骨折) 脊椎の圧迫骨折(腰椎など) です。 これらの骨折、とくに大腿骨頸部骨折は**保存的治療(手術をしない選択肢)**が難しく、多くの場合、…

褥瘡を科学する15~【在宅医療で知っておきたい】外用薬の基剤の違いと使い分け

褥瘡や創傷治療を行ううえで、外用薬の基剤についての理解はとても重要です。基剤には「疎水性基剤」と「親水性基剤」があり、それぞれに特性と適した使用場面があります。 疎水性基剤とは? 疎水性基剤は水分となじみにくい性質を持っています。これにより…