在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

2025-05-07から1日間の記事一覧

利尿剤を“痩せ薬”?脱水を見逃さない高齢者医療の視点

以前勤めていた病院の看護師さんから、「母が“痩せ薬”として飲んでいたのが、実は利尿剤だった」という、笑えないエピソードを聞いたことがあります。また、ボクサーが試合前の計量に向けてサウナで水分を絞り切るのは有名な話ですが、脱水との戦いは、何も…

褥瘡を科学する22~深い褥瘡の治療方針と外用薬の選び方

深い褥瘡(じょくそう)に対する治療方針、そして創面の状態に応じた外用薬の選択は、とても重要な判断です。適切な処置を行うためには、「どの薬を、どのタイミングで、どう使うか」の見極めが求められます。 ▼ 具体的な外用薬の使い方や、実際の症例に基づ…