在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

2025-06-13から1日間の記事一覧

若年糖尿病患者の腰痛に潜むリスク ― 壊死性筋膜炎の見逃しを防ぐために

脳神経外科医として病院勤務していた当時、私は脊椎手術も多く手がけていました。特に静岡勤務時代には、高名な整形外科医の先生が立ち上げた「脊椎センター」にて、週1回の外来と年間40〜60件ほどの脊椎手術に関わっていました。 外来には腰痛を訴える患者…

パーキンソン病を科学する22~パーキンソン病治療の“ハネムーン期”とは?

進行に応じた対応が鍵になる パーキンソン病の治療には、薬がよく効きコントロールしやすい**「ハネムーン期」**と呼ばれる安定期があります。しかし、病気の進行とともにこの安定期は終わりを迎え、徐々に治療が難しくなる時期に移行していきます。 治療が…