在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

がん緩和ケア+在宅医療医に必要ながん治療に関する知識を科学する 75

肝がんの治療において薬物療法としての殺細胞薬がほとんど効きません。

 VEGFマルチキナーゼ阻害薬:ソラフェニブ、レゴラフェニブ
に関しては

※レンマニチブも奏功する

  • 著効は期待できず進行が緩徐になる
  • Child-Pugh分類C,PS3-4の患者は適応せず緩和ケア検討

という状況です。

肝移植にかんしては、施行例は少ないのですが下記基準にて行います

ミラノ基準

単発で直径5cm以下または
直径3cm以下×3個以内

血管浸潤/遠隔転移なし
肝がんの治療
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