在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

がん緩和ケア+在宅医療医に必要ながん治療に関する知識を科学する 33

がん患者さんにおいて、高カルシウム血症は、しばしば認める病態です。

原因としては

①がんの骨転移・浸潤:骨の融解によるもが最も多く

②扁平上皮がん:PTH-related protein自体にて高カルシウム血症を引き起こす場合もあります。

③リンパ腫など:活性化ビタミンD過剰産生などの病態も存在します。

 *肉芽腫性疾患、副甲状腺亢進症、末端肥大症も同じ機序

症状、治療は次回以降詳述しますが急性期の治療はどの原因でも同じです。

がんによる高カルシウム血症
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