在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

CVポートの露出を如何に防ぐか

がん患者さんなどで経口困難な患者さんにおいて、CVポートを管理することは多々あります。この際に重要なことは

合併症を如何に防ぐかということかと思います。

特にポート部の露出を時に経験しますが、これを防ぐ為には

・ポート本体の露出を防ぐために、穿刺部位は毎回変える。

・感染を防ぐためには、穿刺において、ポートを設置した時と同じような無菌的操作(手洗い、手袋)が必要。消毒はクロルヘキシジンが推奨される。内側から外側に向けて同心円状に30秒以上かけて消毒し、2分以上おいてしっかり乾かす。

血栓を予防するために、パルシングフラッシュという手技

これは、約1mlずつ断続的にフラッシュする方法。カテーテル内に乱流がおこることで、血液を押し流す効果を高めます

ポートの露出やポート・カテーテル感染、カテーテル血栓は、こちらの手技によって予防できます。

これらが起こると、ポート抜去が必要になり、治療が中断されるなど、患者さんの不利益が大きくなる。上にあげた手技は非常に面倒だが、面倒なことにこそ価値があると考えています。

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