在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

パーキンソン病を科学する42~パーキンソニズムをきたす「パーキンソン+症候群」とは?

パーキンソン症候群」とは、手のふるえ・動作緩慢・筋固縮・姿勢反射障害など、パーキンソン病に似た症状を呈する状態の総称です。

その中でも、**「パーキンソン+(プラス)症候群」**と呼ばれる病気群は、パーキンソン病とは異なる神経変性疾患が含まれており、より進行が早く、治療反応も異なることが知られています。


✅ 主な「パーキンソン+症候群」

以下のような疾患が該当します:

疾患名 特徴的な症状や所見
🌀 多系統萎縮症(MSA) 小脳失調・自律神経障害(立ちくらみ、排尿障害など)
🧭 進行性核上性麻痺(PSP 初期からの転倒、上方視の障害、認知機能の低下
🧠 大脳皮質基底核変性症(CBD) 片側の筋固縮やジストニア、肢節運動失行、異常な感覚運動現象
🧩 レビー小体型認知症(DLB) 認知機能の変動、幻視、REM睡眠行動障害、パーキンソニズム

これらの疾患は、L-DOPA(レボドパ)への反応が乏しいことが多く、症状に応じた支持療法・多職種連携が重要になります。


🏠 神経難病にも対応する在宅医療

さくら在宅クリニックでは、下記のような神経変性疾患にも在宅で対応しております:

💡 治療バランスの工夫・介護者支援・訪問看護との連携など、疾患に合わせた支援体制を整えています。


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