在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

2023-05-29から1日間の記事一覧

急変の前に対応するために

状態が悪いと連絡があり往診してみると、すでにショック状態になっていることがあります。ショック状態が放置されると、心肺停止状態になりいわゆる急変してしまいます。 急変していると、最大限の医療資源を投入したとしても、救命することは難しくなります…

がん緩和ケア+在宅医療医に必要ながん治療に関する知識を科学する 56

胃切除後の合併症として重要なものを挙げると ①ダンピング症候群は早期と後期に分けて考える必要があります ◆早期は食物が小腸へ突然入ることにより生じます 症状としては、動悸、冷や汗、ふらつき等が挙げられます ◆後期は高血糖による症状で、次に反応性の…