在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

急変の前に対応するために

状態が悪いと連絡があり往診してみると、すでにショック状態になっていることがあります。ショック状態が放置されると、心肺停止状態になりいわゆる急変してしまいます。

急変していると、最大限の医療資源を投入したとしても、救命することは難しくなります。

急変時の対応も重要ですが、それよりも、そもそも急変させない(=急変の前に対応する)ことの方がより重要だと考えています。

ベテラン看護師の「この患者さんは悪くなりそうだ」という第六感は当たりやすく、周りにそのような方がいればいいですが、介護者が家族や施設職員であれば、そういったものに頼ることもできません。

高齢者は、感染症でも発熱しないことがあったり、解熱鎮痛薬を飲んでいて体温が上がらない方もいるので、体温だけをみていると見逃してしまいます。

また、脈拍を抑える薬を飲んでいたりすると、感染症なのに脈が速くならないこともあります。

低血圧やSpO2低下は頑張り切れなくなっているサインなので、その時に気づいても遅いです。

それでは、急変させないためにはどこに注目すれば良いのでしょうか?

敗血症、心不全肺塞栓症などによる、予期しない院内死の典型的な経過です↓

逗子在住山内明徳様撮影
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