在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

がん緩和ケア+在宅医療医に必要ながん治療に関する知識を科学する 56

胃切除後の合併症として重要なものを挙げると

ダンピング症候群は早期と後期に分けて考える必要があります

◆早期は食物が小腸へ突然入ることにより生じます

症状としては、動悸、冷や汗、ふらつき等が挙げられます

◆後期は高血糖による症状で、次に反応性の一過性低血糖を生じます

  対策としては少量を複数回に 分けてゆっくり食べることが必要です

②鉄・ビタミンB12吸収障害による貧血

貧血に関してはフェリチンで鉄をモニターします

ビタミンB12補充は、数年後に枯渇するので忘れてころに症状が現れます

症状としては、亜急性連合性脊髄変性症や認知症のリスクが挙げられます

その他のビタミンも吸収障害になる可能性があります

骨粗鬆症に関しては骨密度のフォローが必要です。

胃がんの治療
胃切除後の合併症
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