在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

がん緩和ケア+在宅医療医に必要ながん治療に関する知識を科学する 34

がん患者さんにおける、高カルシウム血症の症状は

便秘、嘔気・嘔吐、倦怠感、食欲低下であり、こうした分かり易い病態でなく

いらいら、意識障害、筋力低下などの症状が出現する場合もあります。

診断は、簡易補正値=実測値4-アルブミン値にて行い

➤14以上または症状あり:緊急治療

➤13以下で無症状:原則入院精査・治療

となります。

注意すべきことは、原因が除去されないと次第に悪化することです。

癌以外にも脱水、サイアザイド利尿薬、リチウム製剤、副甲状腺機能亢進症

ビタミンD過剰、副腎不全、甲状腺機能亢進などを検討する必要があります。

がんによる高カルシウム血症
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