在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

パーキンソン病を科学する36~多系統萎縮症とMRI所見 ~パーキンソン病との違いとは?

典型的な「純粋なパーキンソン病」では、MRI画像において明らかな異常は認められないことが一般的です。

しかし、「パーキンソン症候群(いわゆるパーキンソン+症候群)」では、画像上に特徴的な所見を認める疾患もあります。

その代表例が**多系統萎縮症(MSA)**です。


🔍 多系統萎縮症のMRIで見られる所見

  • 十字サイン(cross sign
     橋(きょう)と呼ばれる脳幹の部位に、十字架のような変化が現れる所見です。多系統萎縮症のうちMSA-C(小脳型)に多く見られます。

  • 小脳の萎縮
     運動の調整に関わる小脳が萎縮していくのも、多系統萎縮症の特徴です。

これらの所見は、診断の一助となるとともに、進行具合を把握するうえでも重要です。


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