在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

ハイドロリリース(筋膜リリース)を科学する14~筋膜リリース(ハイドロリリース)のメカニズム 〜細胞レベルでの変化とは?〜

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**筋膜リリース(ハイドロリリース)**は、単なる筋膜のほぐしではなく、細胞レベルで筋膜の基質そのものに作用し、その構成を変化させることがわかってきました。

コラーゲンと筋膜の強靭な構造

🔹 コラーゲンは非常に強い抗張力を持ち、同じ重量で比較すると鉄鋼よりも強い
🔹 DNAの二重らせん構造を超える「三重らせん構造」を持つ
🔹 らせん構造は、強靭でありながら柔軟性を兼ね備える優れたデザイン(まさに神の創造物のよう)

細胞外マトリックスと間質液の重要性

筋膜の機能には、細胞外マトリックスECM)を構成する間質液が大きく関与しています。

間質液の役割
✔️ 細胞への栄養運搬
✔️ 組織のリモデリング(再構築)
✔️ 炎症のコントロール

筋膜を展開すると、静脈は比較的発達しているものの、動脈はほとんど確認できません。この構造からも、間質液が血流の代わりに重要な役割を果たしていることがわかります。

Overuse・Underuseの影響

関節や椎間板などの組織も同様に、強靭でありながら、過度な使用(Overuse)や低活動(Underuse)に弱いという特徴を持っています。さらに、生活習慣(食事・喫煙など)によっても大きな影響を受けることがわかっています。

つまり、筋膜や関節組織の健康を維持するためには、適度な運動・栄養管理が不可欠ということです。

筋膜治療についてもっと学ぼう!

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