在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

パーキンソン病を科学する7~αシヌクレインは腸から脳へ?―「Body first」か「Brain first」か、注目の研究テーマ

前回の記事では、αシヌクレインが中枢神経内を伝搬する様子を示した動物実験についてご紹介しました。今回は、もう一つの興味深い伝播経路に注目してみたいと思います。

それは、「腸管の神経叢から脳へ」というルートです。

パーキンソン病においては、消化器症状が運動症状より先行して出現するケースもあり、近年この「腸→脳」経路が注目されています。これを受けて生まれたのが、αシヌクレイン病理に関する「Body first か? Brain first か?」という議論です。

現在のところ、どちらのルートが先行するのか、はっきりとした結論は出ていません。しかしこのテーマは、今後の診断法や治療法の革新にもつながる可能性がある非常に重要な論点です。これからの研究の進展に大いに期待したいところです。


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