在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

がん緩和ケア+在宅医療医に必要ながん治療に関する知識を科学する 27

肺がんの治療の副作用として
殺細胞薬には、骨髄抑制による発熱性好中球減少症・感染症があります。一般的な抗がん剤の副作用としてイメージしやいものです。
プラチナタブレット、シスプラチン、タキサンなどが挙げられます。
分子標的薬は間質性肺炎が重要であり、自身も経験ありますが、治療中の患者さんで胸水などなく、最初は風邪のような症状から急激に呼吸困難などが生じることあり注意が必要です。ベパシズマブのVEGF class effectは次詳述します。
免疫療法としてニボルマブ、ベンブロリズマブは、種々の自己免疫疾患(肝炎、腸炎、皮疹、劇症1型糖尿病甲状腺炎、下垂体炎、ギランバレー症候群)、間質性肺炎が挙げられます。
放射線療法においては、放射線性肺臓炎、組織の線維化・脆弱化をつねに頭にいれておく必要があります。
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