在宅診療医 内田賢一 奮闘記

三浦半島の根本である逗子・葉山及び横須賀、神奈川で在宅診療行っています。長らく血管障害を中心として脳外科医として働いてきましたが、自分のキャリア後半戦は自分の大好きな湘南の地の人々が本当に自宅で安心して医療受け過ごせるお手伝いをできたらと考えております。自身の医療への思いや分かりにくい医学の話を分かりやすく科学的根拠に基づき解説して参ります。

栄養管理を科学する51~在宅医療あるある:高齢者の嚥下障害について

在宅医療の現場でよく見られるのが、**高齢者の「嚥下障害(飲み込みの障害)」**です。

この嚥下障害は、以下の2つの視点から理解することが大切です。


① 咀嚼・食塊形成・送り込みの不全

食べ物を噛んで、飲み込める状態にまとめ、喉へ送る工程に問題がある状態です。

② 食塊の咽頭残留・誤嚥

食べ物が喉に残ったり、気道へ誤って入ってしまうことです。
これらは**定量的に評価でき、「見える化」**することも可能です。


嚥下障害の主な原因には、以下のようなものがあります:

  • 義歯の不適合
  • 奥歯の咬合(かみ合わせ)喪失
  • 舌や首の筋肉量の低下
  • 全身の筋力低下
  • 協調運動の不全
  • 口腔内の乾燥
  • 仮性球麻痺(脳神経の障害によるもの)

これらについて、より詳しく知りたい方は、ぜひYouTubeチャンネルをご覧ください👇

📺 内田賢一 - YouTube
🏠 さくら在宅クリニック(逗子市)
🔗 さくら在宅クリニック公式サイト

在宅医療の現場から、役立つ情報をわかりやすくお届けしています。
健康な生活を続けるために、一緒に学んでいきましょう!