経鼻胃管の留置確認といえば、これまでは胸部X線写真が主流でした。
しかし、ベッドサイドで非侵襲的に行えるエコーによる確認が注目されています。特に在宅やX線撮影が難しい環境においては、大きな利点となります。
食道胃接合部での観察ポイント
観察手技
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ランドマーク:肝臓・腹部大動脈・胃。
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左肋骨弓下走査でプローブを当てると、肝臓の背側に胃小弯、さらにその連続として食道胃接合部が描出されます。
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経鼻胃管は高エコーの二重ラインとして確認可能。
工夫できる体位
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経鼻胃管が描出できない場合は、左側臥位にすることで胃が左に移動し、肝臓を介した観察視野が広がり、描出しやすくなります。
確認の補助方法
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内容物を吸引すると、泡状の不均一なエコー像が現れることがあり、チューブ内を確認する手がかりになります。
エコー確認のメリット
また、錘やスタイレット付きの経鼻胃管では、金属部分が強い反射を示すため高エコー像がより鮮明となり、胃内部での描出が容易になる場合もあります。
今後の展望
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素材の違いによる見え方の検討
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エコー描出しやすいチューブの開発
こうした進歩により、今後はさらに簡便で安全な経鼻胃管確認が可能になることが期待されます。
注意点
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エコー単独での確認に頼らず、必ず吸引法や聴診法を組み合わせることが必要です。
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多角的な確認で安全性を高めることが重要です。
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